増加している看護専門外来とは

近年、看護専門外来を設ける病院が増加中です。看護専門外来には特定分野に精通した看護師が勤務しており、退院後在宅療養を続ける患者や患者の家族の相談やケア、サポートなどをしています。この外来が作られた背景には、急速に超高齢社会が進む中、対応する医師や看護師が足りない上に、入院できるベッドの数も不足しているという状況があります。在宅で療養できる環境を作り、患者にとって自宅という一番安心出来る過ごしやすい場所で療養を続けられ、病院側は空きベッドの数を確保することが可能です。《 →参考Webサイト 》

今後益々増加が予想される看護専門外来に勤務するには、認定看護師や専門看護師の資格が必要です。この2つの資格は似ていますが、役割は少し違います。認定看護師の役割は「実践」と「指導」、「相談」です。これに対し、専門看護師の役割は「実践」と「相談」、「調整」、そして「倫理調整」に「教育」、「研究」の6点です。いずれも専門知識および技術を持っている必要がありますが、専門看護師には医師や患者、各機関との間に立っての調整役が求められます。研究も行う必要があるため、看護分野全体におけるスペシャリストとし、そして、認定看護師は、現場のスペシャリストと言えるでしょう。

専門看護師の方は看護系大学院修士課程の修了も条件に含まれるため、早いうちから計画を立てておくのが賢明です。長い道のりとなるので、資格取得者は認定看護師の10分の1程度となっています。認定看護師の場合も6ヶ月間指定された学校などで課程修了する必要があるため、現在勤務中の人にとってハードルは低くありません。資格取得制度を設けている病院もあるので、確認してみるといいでしょう。